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2006.07.22 LA PAZ
 

僕は今、荷造りを終え、
住み慣れた街を背に、成田へ行きのバスに乗っている。
街では、浴衣姿の女の子が目を引く
‘夏祭り’で街が賑っている。


昨夜の彼女のひと言が
僕の脳裏に焼きついている。

『何故、私を愛せないの?』

『僕は、人を幸せに出来るような奴では、ないんだよ・・・』

そんな言葉しか言えない、
僕に彼女は、 

『また、逃げるの?』


夕陽の染まる‘都会’を抜け
黄昏に広がる空を見ながら
遥か遠い風景を夢見ている。


いつまでも続くエメラルドの
海辺を歩いている。
昔何かの映画で、見た風景がそっくりだと
行きたくて、夢見ていた地
そこが、メキシコの『LA PAZ』なんだ。


何気なく‘ふたり’で、辞書を調べたら
スペイン語で『平和』という名の街だった。

 
『いつの日か、こんな素敵な名前の街で住みたいね』


彼女が微笑みながら‘約束’した街へ
僕はひとり行こうとしている。


出発便が30分遅れている。
時計は、19時05分を差し
携帯に、彼女からの電話が鳴り響く
僕がその電話を取らない事が  

 
 ‘最後の答えだと’・・・・・



成田の出発ロビーで
親子で何処へ行くのだろう?
5歳ぐらいの男の子が僕に話しかけてくる。


『おじさんは、何処へ行くのですか?』

僕は、男の子に微笑みながら

『おじさんは、西の方へ行くのさ』


手には、僅かなお金と自由だけ
僕には、メキシコの‘青い空と海’が待っている。
しばらく、波を背に‘ひとり’暮らすだけ
日差し眩しい太陽と海が
僕の心をもう一度、癒してくれるかな?


『僕の本当の心の痛みは、簡単に消せないよ』


ただ、そんな日々を
海風に誘われて
‘ひとり言’をつぶやくだけ


『今日も、恋から逃げるだけさぁ・・・』
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