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2012.11.11 街路樹の歌
転職して半年が過ぎようとしている。
慣れない仕事はストレスになり
身体を痛め時に眠れない夜を数える
経済新聞を手に満員電車に揺られ
朝の早い一日が始まる。

僕の住む街から7つ駅を乗り継ぎ仕事場がある。
近くにはアメリカの基地があり
頭上には多くの軍用機が飛んでいる。

駅から会社まで歩いて10分ぐらい
いつもの事なんだが
同じ時間・同じ場所
すれ違う女性がいる。

目のクリッとしたショットカットの似合う小柄女性だ。

僕は彼女と毎朝ここで出会えることを秘かに楽しみとしている。
僕の勝手な思い込みもあるが
彼女は僕とすれ違いざま
必ず前髪を触りはにかんだ顔をする。
明らかに少しは意識をしてくれているみたいだ。

僕はカッコを付け興味の無いような顔をしている。
明らかに第三者から観ると変だと思われているかも知れない。

ドラマならここで何かリアクションをするけど
僕にはそんな勇気はないね

雲の流れが早く青空が綺麗だ。

橋を渡る前に、ひとり言を空に投げてみる

‘今日もここで君に逢える’

同じように目と目が合い小さな歩道ですれ違う
今日こそ「おはよう」と・・・
言えたら何かが変わるだろうか?

今日も言えないね
真昼の月がホンの少し笑っているように見えた。


今日もすれ違い目と目が合った。
何も変わらない関係は今日も続いている。
彼女の髪型が今日は後ろを結わいている髪型だった。
すれ違いざま僕は何故か
ひとり言を呟く

「髪が綺麗ですね」

歩道の角を曲がる時、もう一度彼女と目が合った。

彼女は、はにかんだ顔で

「おはようございます」

そして、駅へと走っていった。


新しい恋は またひとつ街に生まれ

その街の街路樹達が

優しく歌い続ける


僕は明日どんな顔をしたら良いだろう?

ねぇ、教えてよ・・・
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